旧尼崎城の南に位置するここ「築地」は今では住宅が立ち並び、閑静な雰囲気ですが、昔は江戸の頃より埋め立てを利用した漁師町として栄えました。また、当店前の広い通りは中国街道といい、京都から西日本へ繋がる重要なルートで参勤交代や多くの商人、巡礼者が行き来する町だった様です。歴史の延長で市内各所でお祭りの多い尼崎ですがここ築地でも当店からすぐの初嶋大神宮を中心に7台のだんじりが出る盛大な秋祭りも行われます。
そんな築地に居を構え、明治初期に創業したのが「戎湯」です。当店北に位置するお堀の名残り「庄下川」から城内へ渡る橋の一つが「戎橋」ということから名付けた、といわれています。先人の思いを受け継ぎお風呂を通じて人を和ませ、ふれあいの場を提供し続けてまいりました。昭和、平成と時を重ねていく中で1995年1月、阪神淡路大震災が発生。この地区は人的被害は無かったものの、揺れは大きく、埋立地特有の液状化現象で一時営業もできない状態が続きました。半壊の店舗をなんとか修繕し、半月後には営業を再開することができ、お風呂を求めて来られるお客様の笑顔が私たちの活力になりました。


